僕が最もハマったゲーム、それがロマンシングサ・ガ2(通称:ロマサガ2)です。
ロマサガ2は皇帝という一国の主が、世界の脅威となっているモンスターたちを倒し、しまいにゃ、「全国統一しちまおうぜ」という国取り物語でもあります。
そして、ロマサガ2で切っても来れないのが伝承法と呼ばれるシステムで主人公がドンドン交代していきます。仲間キャラクターの中から主人公となる人物を選定し、年代が大きく変わる…。
年代ジャンプと呼ばれるシステムは今でも見られないシステムの一つです。
ロマサガ2では、そうやってさまざまなキャラクターが皇帝を引き継ぎ七英雄と戦い続けていくのです。そうして何世代も繋いでいった伝承法の果てに現れる最後の皇帝。
それが『最終皇帝』です。
しかし、最終皇帝自身は今まで出てきたキャラクターたちではなく、どのキャラクターとも関係がない人物。なんで突然現れたのか不思議でなりません!
実はこの最終皇帝は七英雄よりも謎に包まれているのです!
今回はそんな最終皇帝にスポットを当てて考察していきたいと思います!
最終皇帝とは
最終皇帝は伝承法の果てに現れる最後の皇帝。男性は黄金の皇帝、女性は緋色の女帝という二つ名がある。
伝承法の限界によって定められた、最後の伝承皇帝。バレンヌ帝国歴々の皇帝たちの記憶と想いの全てを継承した人物。
ロマンシングサガ2公式サイト – SQUARE ENIX
公式サイトではこのように書かれています。
最初に名前や性別をプレイヤー自身で決めたものの中々登場せず、SFC版で初プレイ時は「いつ登場するんだ?」と思っていたのですが、最後の最後、物語が佳境に入った際に現れるというドラマティックな展開となります。
ステータス
最終皇帝は男女によってステータスに差があるものの、どのステータスも高水準にまとまっていて、どんな戦い方でも問題なくこなす人物。
性別 | LP | 腕力 | 体力 | 器用 | 魔力 | 素早 | 理力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男 | 19 | 25 | 21 | 23 | 23 | 24 | 15 |
女 | 10 | 23 | 20 | 24 | 24 | 25 | 15 |
どこのエリアを探してもこれほど高水準にまとまったキャラクターはいません。メタ的に見れば「まぁ、最終皇帝だし強いのは当然だよね」と納得できます。
しかし、リアルな視点で考えれば世界中から精鋭だけを集めたインペリアルガードと比較しても比べ物にならないほど強く、これほどの強キャラは一体どこでどんな育ち方したら出てくるのか…謎ですよね。
閃き適正
ロマサガ2には閃き適正というどの武器で、何の技が閃きやすいか?がキャラクター毎に設定されています。
最終皇帝は『剣02』です。これは剣の技をほぼすべて閃くことが可能な適正です。その他の武器に関しては強い技の閃きはできません。
ただ、リベサガでは最終皇帝になると年代ジャンプせずに技道場に登録されるようになりました。他のキャラクターに閃きを任せて、技道場で登録すればどんな技でも使えるようになりますね。
ちなみに、剣02は一般的な閃きタイプですね。剣01は珍しいタイプです。
装備
装備についても謎が多いですね。男性の場合はデイブレード、女性の場合はムーンライトという大剣を持って登場します。
これは一般では流通していない陽光石・月影石から作れる武器で、リベサガでは『ラストダンジョンの奥深く』からしか入手できない非常にレアな鉱石を使って作れる武器です。
なぜこんなものを持っているのか気になりますね。
陣形
SFC版などでは最終皇帝は陣形を持っていませんでしたが、リベサガでは全クラス陣形を持つようになったおかげで最終皇帝も陣形を持つようになりました。
陣形は全員の防御力が下がるものの、攻撃力が大きく上昇する『インペリアルフォース』という陣形です。
5人で三角形を作るような陣形で、インペリアルアローに若干似ています。さらにインペリアルという名を持つことで、何かしらアバロンに関係があるような気もしてきますね…。
登場方法
最終皇帝は基本的にはクジンシー+4人の七英雄を倒すか、現時点の出現キャラがすべて皇帝になった場合に現れます。
強制的に出す場合、SFC版や、リマスター版などではジェラールがゴブリン退治をしている最中、リベサガではジェラールがクジンシーを討伐して1年後になった時に登場させることが可能です。
ただ、強制的に出した場合、年代は進むもののジャンプができなくなり、ゲーム進行上さまざまな不都合が出てきます。
ちなみに最終皇帝の場合だと、どんなに戦っても年代ジャンプで1〜2年しか経過しないので、一人の皇帝が30年以上戦い続けるという面白い光景も見れます。
最終皇帝について色々と考察してみる
さて、一般的な最終皇帝のお話は終わったので、考察に入っていきましょう。ここからはいろいろなデータを元に好き勝手に妄想しているので、変な部分があってもご了承ください。
帝国が育てた秘蔵っ子説
一番納得できる説は『帝国が密かに育ててきた秘蔵っ子』説です。
これにはさまざまな理由があります。
ステータスが高すぎる
理由としてはステータスが高すぎることですね。
基本的にクラスは何かしらに秀でたものがあり、ステータスには尖りがあります。
剣が得意、弓が得意、魔法が得意みたいな個性が光っています。
しかし、最終皇帝はすべての能力値が他のクラスの最高値と同等かそれ以上になっています。普通に考えたらこんなキャラが自然に生まれるはずがなく、どこかで遺伝子操作でもされたのか!?と思ってしまうほど。
ロマサガ2では遺伝子操作のような技術は存在しないため、努力で鍛えるしかないかなと思います。
そのような英才教育を施せる場所は…ロマサガ2に登場する場所ではアバロンしかないのです。
というのも、軍事的な部隊があり、しっかりとした『訓練』ができるのはカンバーランドのネラック城か、ヤウダ地方くらいです。ただし、そのどちらも『術法研究所』はなく、レベルの高い魔法の訓練はできないのではないかと思います。
そうなるとすべてのステータスを底上げできるような訓練を施せるのはアバロンしかないという結論になります。
どこかの国の王族という設定
最終皇帝は年齢や、経歴が謎ですが、唯一デジキューブから出版されたロマンシングサ・ガ大全集には「身分が王族である」と書かれています。
いろいろ書かれている内容が間違っていたりする眉唾物の内容ばかりですが、一応ファンブックと呼べるものはこれくらいしかないのがロマサガらしい(笑)。
見た目もどことなく気品があり、マントをしているのは王族のみだと考えれば、どこかの王子・王女…と思っても不思議ではないですね。
マントにはアバロンのシンボルマークが付いているので、この推測が正しいならアバロンに関係のある王族なのは間違いなさそうです。
ちなみにアバロンに関係するクラスはどこかしらにアバロンのシンボルマークがあります。この点からも何かしら関係はありそうですよね。
漫画版では名前がジェラール2世だった
実はロマサガ2はコミカライズされていて、その時、彼の名前はジェラール2世でした。
3巻でジェラールの孫で祖父と同名のジェラール(髪色は違うが顔もジェラールと同じ)が、皇帝の力を継承していたアマゾネスのクリームヒルトから選ばれて皇帝「ジェラール2世」として即位。皇帝に選ばれるまではアバロンの一般兵であり、詩人もしていた。インペリアルガード男のマールバラとは一般兵の頃からの友人。
2巻にはジェラールとテレーズの間の息子が登場しているため、これがジェラール2世の父親のようである。なお原作担当の葉月まゆみ氏のTwitterでの発言によると、ジェラール2世の父親の職は大学の学長とのこと。
ちなみに、世界各地に現れてジェラール2世の助けになるような行動を取っていた詩人の素顔はジェラール(2世)そっくりで、なぜかジェラール2世が使っていた竪琴を所持している。正体は明言されていないが、レオン皇帝、ヴィクトール、ジェラール、フリーファイター皇帝オライオンら歴代皇帝に関わりのある者達の集合霊的存在だったようにも取れる描写がある。
黄金の帝王 – Pixiv
漫画版とは年代が違っているので、孫ではないのですが「体格はレオン、髪色はヴィクトール、髪質と顔立ちはジェラール」という表記があるので、何かしら似ている要素はあるのかもしれません。
ヴィクトールがジェラールや、レオンと見間違いをした
設定を漏らすことが少ない最終皇帝ですが、リベサガでヴィクトールと対峙した際、「父上(レオン)…いや、ジェラール?」と勘違いされるシーンがあります。
さきほど、「体格はレオン、髪色はヴィクトール、髪質と顔立ちはジェラール」という設定がここで活かされているのであれば、レオンや、ジェラールの血がどこかしらに入っていても不思議ではありません。
「勇猛なレオン」とリベサガでは言われていて、レオン自身も相当高いステータスなので、血を引いている可能性はありますね。
レオンは『超英雄』を育てたかった
これまた眉唾物の『ロマンシング サ・ガ大全集』からですが、レオンは【七英雄】に対抗しうる『超英雄』としての最終皇帝を生み出す事だったと書かれています。
「伝承?ジェラールに?」とオアイーブとこそこそ話をしているシーンがありますが、ジェラールは自室で泣きべそかいていたので全容は分かっていません。
しかし、ここで伝承法の効果によって能力が引き継がれることは伝えられたはずです。そうなるとそれを繰り返せば、すべての七英雄に対抗できる人物を作り出すことは不可能ではないと考えるのも不思議ではありません。
そして、この時にジェラールの部屋に入る前に長きに渡る伝承法に耐えうる究極の器(肉体)を作ることを兵士に伝えていたとしたら…。(さらに伝承されれば計画は引き継がれますし)
まぁ、可能性というだけの話ですが、こうでもしないとステータスがバカ高いこんな異次元みたいなキャラクターは生まれないのかなぁとも考えてしまいますね。
陣形に『インペリアル』が入っている
最後に最終皇帝が訓練所の兵士に陣形を指南し、手に入るのが『インペリアルフォース』です。
これはリベサガから追加された新要素で、アバロンに関係があるクラスは必ず陣形に『インペリアル』の名が入ってきています。
このことから何かしらアバロンに縁がなければインペリアルの名が入ってくることはないと推測できます。
別の地域から流れてきた説
では、別の説を考えてみましょう。もう一つ可能性が高いのが別の地域から流れてきた説です。
ロマサガ2で行けるマップ以外にも陸地がある
ロマサガ2はマップを見ると、陸続きになっていて、ナゼール海峡のさらに先に陸地が広がっていることが確認できます。つまり、世界のほんの一部で繰り広げられる物語だと推測できるのです。
プレイヤーはゲームでその先に行くことはできなくとも、行くことができないエリアからキャラクターが現れても不思議ではありません。
砂浜で過ごした幼少期?
さらにロマンシングサ・ガ リ・ユニバースでも最終皇帝(女)のスタイルのフレーバーテキストで気になる部分があります。
皇位継承の前は、毎年砂浜で過ごすことは当たり前だった。それが特別なことだったと、今になって分かる。だから、今日この日を大切に過ごしたい。明日が決戦の日になってもいいように。
ロマンシングサガ リ・ユニバース 最終皇帝女(水着)のフレーバーテキスト
単純に水着にかけている話かもしれませんが、ロマサガ2の世界では砂浜を見ることはありません。これはリベサガでも同様で、一番可能性の高いトバや、マーメイドでも砂浜の存在は確認できないのです。
ということは、もしかしたら別の地域から来た可能性も意外と捨てきれないかな?と思ったりします。
別の次元からやってきた説
さすがにこれは行き過ぎている感もある説ですが、次元転移装置がロマサガ2で存在していたという歴史はあるので、可能性としてはアリそうですね。
武器の材料は通常、この世には存在しない
これは最終皇帝が持っている武器、デイブレードとムーンライトの存在が大きいです。この武器の材料となる陽光石、月影石はこの世ではない場所『ラストダンジョン』にしかありません。
つまり、この世のどこを探しても存在しない鉱石を使って作られた武器を携えているという時点で、この次元の存在ではない可能性があるのかなと。
次元を渡ってる節がある
最終皇帝は実は他のゲームにも登場しています。
一つはSaGa エメラルドビヨンドという他のサ・ガ系列のゲーム。こちらには姿は違っていますが、最終皇帝が出てきます。17ある連接世界の一つである「グレロン」という世界にかつて存在した帝国の最終皇帝らしい。なんとなく設定が似てますよね。
装備としてもデイブレードを持っていたり、陣形でインペリアルクロスが使えたりと何かしら匂わせてくるものがあります。
ただ、中身は全然別人なので同一人物とは言い難いところもありますけどね…。
もう一つはエンペラーズサガで最終皇帝(男)が登場していた点です。
本作ではよりにもよって破壊するものを目覚めさせて世界の終焉の危機を招いた者である。
別次元で七英雄を倒して世界を救ったが、倒した際に七英雄が長年募らせた怨みの思念「怨毒」を浴びてしまう。その後、彼の世界に「破壊するもの」を復活させようとする邪神(ロマサガ1とは無関係)が現れ、ヒラガが開発した次元転移装置で様々な次元から仲間を集めて戦力を増強して最終決戦に臨んだ。
・・・が、返り討ちに遭い、多くの仲間が惨殺されたことで、魂が怨毒の闇に侵食され、正義は無力であり邪悪こそが真の力と考えるようになった。完全には闇に堕ちずなんとか自制を保っていたが、恐れた人々が彼を「永劫の塔」の巨岩に鎖で縛って部屋を封印した。これに絶望したことで完全に闇に堕ちたが、その寸前、魂の一部に僅かに残った光を不完全な「伝承法」で切り分けて別次元の赤子に継承させた(この赤子が白銀の皇帝である)。
そして封印を解呪して脱出、「吸収の法」を会得して数万の魔物の力を吸収していき力を付け、ついには邪神を吸収して次元や時空を超えられるようになった。あらゆる時空に存在できるため、邪神を吸収した直後で後の本人からしてみれば幼子のような力しかない「黄金の帝王」を主人公から守るために未来から幾人もの「黄金の帝王」が駆けつけたりしている。更に冥府に侵攻して邪神デスの力も半分のみだが吸収、ゆくゆくは「破壊するもの」を吸収して創造神を超える存在になろうとしていた。
黄金の帝王 – Pixiv
あくまでも派生作品の話ですが、黄金の帝王を守るために別の次元から黄金の帝王を呼び寄せているというとんでもないスケールの話が展開されているので、その中の一人であると考えることもできなくはないかな〜と言ったところです。
レオンとオアイーブの隠し子説
これはどこかで言われていた説なんですが、たぶんないかなと思っています。
年代ジャンプを繰り返していれば登場にも納得できる部分がありますが、ジェラール皇帝の代で出現させた場合、たった一年しか経っていません。そうなるとまだ赤ん坊なので、こんなに育っているはずがないんですよね。
まぁ、そういうロマンスな部分があってロマンシングサガになっても面白いストーリー展開だとは思いますが…(笑)。
最終皇帝って何者なのか?まとめ
結局、考察して投げっぱなしで終わりになってしまいましたが、最終皇帝についてまとめるとこんな感じ。
分かっているのはここまでで、どういう人物なのかは調べてもさっぱり分かりません。
話題的にも七英雄のほうが盛り上がったりしますが、個人的には最終皇帝という響きも好きだったりします!
皆さんは最終皇帝はどんなキャラクターだと思いますか?ぜひコメントで語ってくださいね!
ロマサガ2は他の記事も書いているので、ぜひご覧ください。
コメント
コメント一覧 (2件)
朝、最寄り駅に向かう途中でクジンシーと出くわしたんです。
「ヤベェ奴いるなぁ」
そう思いながらも、目を合わさないように駅に向かっていたのですが
突然、私に目掛けてソウルスティールを放ってきたんです。
覚悟をしましたが、驚く事に無意識の内になぜか避けていたんです。
クジンシーは焦っている様子でしたが
私も時間がなかったので、急ぎ足で駅に向かいました。
電車の中で考えたんです。
・ソウルスティールは見切りがなければ避けることが出来ない技
・そのソウルスティールを見切れたのは私がソウルスティールの見切りを持っているから
・つまり私はレオンが見切ったソウルスティールを伝承法でいつの間にか受け継いでいる
ここから導いた結論ですが、最終皇帝の正体はプレイヤー自身ということです。
だってそうじゃないとソウルスティール食らってこの世にいないもん。
やべぇ奴…苦手な上司か、はたまた喧嘩別れした彼女か…
たしかにそういう奴に偶然出会って目が合ってしまったら、見切りを持っていないと危険ですね!
合わせて流し斬りを覚えておいて、土壇場を乗り切る術を身に着けておくともっと安心ですね!