七英雄の真実を知れば、あなたもきっと涙する。
僕が最もハマったゲーム、それがロマンシングサ・ガ2(通称:ロマサガ2)です。
ロマサガ2は皇帝という一国の主が、世界の脅威となっているモンスターたちを倒し、しまいにゃ、「全国統一しちまおうぜ」という国取り物語でもあります。
そして、ロマサガ2で切っても来れないのが伝承法と呼ばれるシステムで主人公が交代するのです。
仲間キャラクターの中から主人公となる人物を選定し、年代が大きく変わる…。
年代ジャンプと呼ばれるシステムは今でも見られないシステムの一つ。
交代したキャラクターは先代皇帝の強さを引き継ぎ、新しい仲間を引き連れて各地に赴く。
普通のRPGは主人公は全く変わらないと思っていたが、このゲームはどうでしょう。
どんどん主人公が交代していくばかりか、気に入らないキャラクターを皇帝にするしかないと、ルドン送りと呼ばれるテクニックでプレイヤーに殺されまくる皇帝が続出したものです。
ロマンシングサガ2においてバレンヌ帝国の皇帝をルドン高原に送り、殺害する行為のこと。
公式の名称ではなく、プレイヤー同士で用いられる言葉である。当時インターネットというものが無い中で多くのプレイヤーがルドン送りというのをまるで暗黙の了解のように行っていたことはある意味面白い現象であると言える。
出典:ルドン送り
今回はそんな魅力たっぷりのロマサガ2における最大の敵
七英雄の謎について迫っていきたいと思います。
そもそも英雄だった彼らがなぜ人類の敵となったのか?は物語中、ほとんど語られることがなく、ほとんどの子供がそのまま七英雄は悪いやつだと認識したに違いないでしょう。
リメイクされたロマンシングサガ2 リベンジオブザセブンでは、七英雄がなぜ人類の敵となってしまったのか?何を目的にしているのか?がかなり分かりやすく描かれていました。
「悪いやつらだし、倒しちまえ」という簡単なのだが、世の中的にはそうはいかない。
正義の反対は悪…なら良いのだが、正義の反対は正義だったりするのが、ロマサガ2の醍醐味でもあるのです。
今回は七英雄がなぜ堕ちた英雄になったのか?というリベサガの内容を踏まえつつ、どうやって七英雄が現代へ帰って来れたのか?ラストダンジョンとは何か?など、物語中ではスッキリとしなかった要素もネタバレしながら、たっぷり語っていきましょう。
この記事(再編集前)を参考にAI再現動画を作ってくれた方がいたので、紹介しておきます。ありがとうございました。
七英雄とは?
いきなり確信をついてしまいますが、元々、七英雄は古代人です。
メンバーは
出典:ロマンシング・サガ2 オープニング
リーダー・ワグナス
魅惑の女王・ロックブーケ
慎み深い剣士・ノエル
氷海の支配者・スービエ
強さを求める暴れ者・ダンターグ
狡猾な人形使い・ボクオーン
七英雄の嫌われ者・クジンシー
そして、実際に世界の危機を救った英雄でもあります。
……七英雄の伝説……
出典:ロマンシング・サガ2 オープニング
数多くの悪しき魔物を倒し 世界を救い、その後 いずこかへ消えた……
クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナス
いつの日か、彼らは戻ってきて 再び世界を救うのだという……
世の中が乱れる度に、人々は伝説を語り、救いを願った。
しかし、平和が訪れると……伝説は忘れられた……
人の世の興亡はくり返す。
安定した国々による平和な時代が終わり、分裂と闘争の時代が始まった。
七英雄の名はふたたび語られ始めた
そして、彼らは来た ……だが
それがなぜか異世界に追放され、数千年の時を超え、異世界から戻ってきて各地を侵略し始めた…。
というのがロマサガ2のプレイヤー側の情報。最初はこれしか出てこないのでこれ以上推察するのは難しいのです。
しかし、細かいところを詳しく見ることで七英雄たちが何を目的にして行動しているのかが見えてくる。
それは七英雄に直接接触したり、期間限定のイベントや、裏の山を越えて行ける古代人の集落だったり、隠しボスだったり…。特にリベサガで七英雄の記憶を辿るとなぜ英雄になったのか?なぜ堕ちたのか?が分かりやすくなっています。
何回もゲームをプレイすることで、七英雄たちの真意が見えるようになっているのです。
かくいう私も最初から最後までを20回はプレイしました。なぜか分からないがそのくらいの魅力があったのです。
ただし、七英雄は当時、超強力なラスボスとして立ちはだかります。
ロマサガ2の発売は1993年であるが、20年以上の時を経て未だに日本RPG史上最強のラスボスの一角として語られ続ける存在にして、ゲームバランス無視級の極悪ボスの代名詞として名高い。
出典:七英雄
ぶっちゃけ、発売当時はハメ無し正攻法撃破が普通にやりこみ扱いされたというレベルである。
実際のところ、SFC時代のトラウマボスとしてはメタルマックス2のテッドブロイラーと双璧を為す、或いは上回る程の存在感と知名度を誇る。
成長がカンストした状態でも、戦い方が悪ければ、容易に叩き潰される。
七英雄は最後の最後に合体し、襲いかかってくる。
かなりの強敵になるその理由は攻撃回数と攻撃力の高さです。即死するようなダメージの攻撃や、状態異常など問答無用の攻撃が1ターンで最大7回飛んでくるのです。
こちらは5人しかいないので、攻撃を防ぐ術を身に着けておかないとあっさりと全滅してしまう。
当時、ロマサガ2を遊んだ子供たちは、この凶悪なボスに対してあの手この手で挑みました。
しかし、ラスボスの部屋の前でセーブしてしまい、帰れなくて泣く泣く始めからやり直したプレイヤーも多いでしょう。
※安心してください、私もやり直しました。
各地にいる七英雄は影。本体は隠されている
ロマサガ2のマップはかなり広大。
地図のほとんどを七英雄が占拠しているような状態から始まります。
実は各地で暴れまわっている七英雄は影の存在。
影はいくら倒しても、本体が残っていれば復活してしまうというから困ったもの。(実際、復活するのはクジンシーのみ)
「本体は最後の1体になれば出てくるよ」と言う占い師オアイーブの助言を信じて、皇帝は何千年も剣を振るうのです。
主人公が強くなれば、七英雄もモンスターも強くなる
ここもロマサガ2の面白いところの一つ。
主人公たちが強くなれば、モンスターが強くなっていき、年代を重ねるごとに七英雄も強くなっていきます。
普通のRPGであれば、「よし!強くなってからボコボコにしてやるぜ!」なんてケースは多いです。
しかし、ロマサガ2ではそれがしにくいのなんの。戦闘回数によってザコ敵が強化され、年代が飛べば飛ぶほど七英雄のパワーアップが完了していきます。
これは七英雄たちが他の生命体の力を吸収するという吸収の法を身に着けているからです。
そう、七英雄たちはその特殊な能力でモンスターたちを吸収し、主人公たちと同様に強くなり続けているのです。
七英雄のストーリーを時系列で考察する
さて、七英雄が理解できたところで七英雄がなぜ堕ちた英雄になったかを考えてみましょう。
これにはロマサガ2のストーリーだけではなく、ロマサガ2以前の話を理解する必要があります。
強力なモンスターの出現や天変地異が起こり、古代人の脅威となる
古代人は魂の寿命が長く、肉体が滅びる前に別の肉体に魂を移す『同化の法』を使って生きながらえていました。
ほぼ不老不死のような古代人ですが、ある時、強大なモンスターが現れ、命を奪い始めます。
殺されてしまえば、いくら古代人でも死に至る。これが恐怖となり、古代人はモンスターたちを恐れました。
アプリ版で明かされたのですが、この時、脅威となったモンスターは5体。
アプリ版では七英雄が過去に戦ったモンスターたちと戦うことができます。
その時に言ってくる中で興味深いセリフがこれです。
「我らを倒して世界を救うだと?
アプリ版 ロマンシング・サガ2より
‥‥笑わせるな。世界に生きるは人のみにあらず。
きさまらには聞こえぬのか。大地の震え、風の泣く声‥‥
いずれ世界は大きく変動する。
魔物の進攻も、世界の変動も、自然の理を破り続けるきさまらへの神の裁きと知れ!」
この4体の魔物の記憶から察するに、このモンスターたちが生まれた原因…、それは古代人たちが使っていた『同化の法』だったのです。
自然の摂理を無理やり捻じ曲げた方法で生きながらえた古代人のこの術を、「邪悪な術」、「呪い」と形容されるあたり、自然界に多大な影響を与えていたようです。そのため、天変地異も同時に起こり、あと半年ほどで世界が崩壊する!というところまで来ていました。
しかし、半年待たず世界は滅びるだろうと予測もされていました。
その原因が5体のモンスターの中でも、特に脅威だったドレッドクィーン率いるターム軍団(アリ)がいたからです。
人間に寄生し、中から食い破るという恐ろしい力をもったアリ。
さぞかし、古代人からは恐怖だったでしょう。
そんな状況でも国は兵を固めて半年やり過ごそうとします。その間、城下の人々には犠牲になってもらうという形で…。
その古代人の中から平穏を取り戻そうと立ち上がった若者が二人いました。
「我々は、あなたがたよりもずっと長生きをします。しかし!肉体はいつかくちはてます。その時には同化の法を使って新しい肉体を得るのです。同化の法は、我々の魂を他の肉体になじませるものです。長命なるがゆえに、我々は死を恐れました。強力なモンスターは恐ろしい敵だったのです。そのモンスターに立ち向かおうとする者がいました。ワグナスとノエルです。」
出典:ロマンシングサ・ガ2 古代人の言葉
「ワグナスとノエルは同化の法を強める研究をしていました。そして、新たな力を得たのです。二人は仲間を集め、その力を分け与えました。暴れ者のダンターグ、ズル賢いボクオーン、嫌われ者のクジンシー、ワグナスのいとこスービエ、そしてノエルの妹ロックブーケ。彼らは死を恐れずモンスターに立ち向かいました。そんな彼らを七英雄と呼ぶようになったのです。」
そう、ワグナスとノエルが先に立ち上がったのです。
最初は5人で戦いを挑む
このまま二人ではターム軍に勝てないと最初は仲間を集めます。
スービエを仲間に
まず、声をかけたのがスービエ。ワグナスに乗るかどうかは大波に乗れるかどうかで決めるという海を愛する男だったようです。
「スービエ、この先も私とともに戦ってくれるか?危険があるのは、ノエルの説明したとおりだ」
出典:スービエのカード
ワグナスの顔から笑みが消えていた。
「聞くまでもないだろう」スービエは豪快に笑った。
「ノエルの言う難しいことはよく分からんが、俺はお前を信じるだけだ。それで十分だろう」
3人は、互いに微笑をかわし、一気に盃を空けた。
なぜか従兄弟のワグナスにゾッコン状態のスービエ。
スービエはロマサガ2で、ほとんど会話することのないキャラでした。
この会話から察するに完全に脳筋キャラだってことが分かりますね。ダンターグに近いかも。
さすがにリベサガでは、多少クールでありながら熱血漢ってイメージに変わっていました。ワグナス、ノエル、スービエがトップ3だったようですね。
ダンターグを仲間に
次に仲間になったのはダンターグ。どうやら最初は3人で討伐する予定だったようで、すでにタームと戦い始めていました。
しかし、ノエルはタームの圧倒的な物量と、ボスタームの出現に倒れそうになってしまいます。そんな時に現れたのがダンターグです。
「立て!死にたくなければ、戦え!」
「はあああああああっ!」
「王国兵団赤竜隊隊長…ノエルだ。助けられた。感謝する。」
「助太刀には入ったが、結果、奴を倒したのはお前だ。となると、この洞窟で最も手強いのは…お前ということになる。俺の名はダンターグ。最強の戦士となるため、強敵を探し求め、旅している。立て。どちらが強いか、勝負だ。」
「受けて立つ…と言いたいところだが。もう、指一本動かせない。」
「…そうか。では、いずれまた必ず。」
ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン 七英雄の記憶4
まだ吸収の法に至っていないので、ダンターグのカードの内容はまだ先の話だったようです。
ダンターグを仲間に加え、さらにタームと戦い続けていくのでした。
ボクオーンを仲間に
次に仲間になったのはボクオーン。ターム軍も脅威を増し、4人はどうやってタームを倒すか作戦を考えていました。そんな時に現れたのがギャップが凄すぎて賛否両論を巻き起こしたボクオーンです。
「どうして私に声を掛けないのですか?」
出典:ボクオーンのカード
ワグナスとノエルは顔を見合わせた。
「君はこういうことには興味がないだろうから・・・」
ノエルの言葉をボクオーンは遮った。
「君たちの人選は明らかにミスだ、戦略に欠けている。ダンターグ、スービエは力が強いだけだし、ロックブーケの必要性は・・・ ゼロだ。 このグループには私のような頭脳が必要とされている。君には分かるよね、ワグナス」
カードにはロックブーケの内容が入っています。情報とは異なっているのは、リベンジオブザセブンが舞台を元に構成されたからでしょう。
本編では単なる道化にしか見えなかったボクオーンですが、過去の戦いでは意外と策士だったようです。
古代人の集落では、ボクオーンは「ずる賢い」と言われていましたが、本当に知恵が回るタイプだったのかもしれませんね。
ちなみにカードのボクオーン、爺さんじゃないんですが…。これは吸収する相手を間違えてしまったのかもしれませんねぇ。
ターム軍を奇襲するも、失敗に終わる
5人の精鋭たちがいてもターム軍にはなかなか勝てません。その理由はクィーンという女王アリがいたからです。この女王アリは人間を食い、卵をどんどん産んで部隊を増強させていました。
そこで、囮部隊を使って陽動をかけ、本隊がクィーンに切り込むという作戦に出ます。
しかし、あと一歩でクィーン!というところで敗戦を余儀なくされてしまいます。
これはクィーンへ通じる道が塞がれてしまったのと、クィーンが圧倒的な力と統率力を持っていて、「このままでは勝てない」と判断させたからです。
同化の法をパワーアップさせた吸収の法を編み出す
LORD of VERMILIONという外伝的なもので語られたのですが、同化の法をパワーアップさせたのが吸収の法です。
モンスター側の能力を奪い取る(厳密に言うと合体する)ことができます。
ターム軍、特にクィーンの圧倒的な力に「人間のままでは勝てない」と思わせたこともあって、この吸収の法を実行することに決めます。
「同化の法を超える、新たな秘術だと?」
出典:ノエルのカード
ワグナスは疑わしげな声をあげた。
「そうだ。単に肉体を同化するだけでなく、その能力や知識までも取り込むのだ」
ワグナスは目を輝かせた。
「それはすごいな。吸収の法・・・とでも呼べばいいのか」
ノエルは少し考えてから、続けた。
「そうだな。ただ、これには大きなリスクがある」
これを見ると分かるのですが、吸収の法を編み出したのはノエルであることが分かります。
すげーなノエル兄さん。
「吸収した相手の性格や経験に、自分の方が影響を受ける可能性がある」
出典:ワグナスのカード
ノエルは静かに言った。
「殺人鬼を吸収すれば、殺人が快楽になるかもしれないということだ」
ワグナスは笑った。
「望むところだ。その程度の覚悟なくして、世界を救うことなどできようか、世界が救われれば、我々がどう謗られようがかまわんさ」
そう、吸収の法の弱点は吸収した相手の意識まで吸収してしまうということです。
これからモンスターを吸収しようというのですから、ノエルは心が悪に満たされてしまうのを危惧していました。
「強くなれるんだろう?望むところだ」
出典:ダンターグのカード
ダンターグの答えは簡単だった。
「強さ以外のものまで吸収してしまうかもしれないぞ。優しさとか、愛とか」
ノエルは茶化すように言った。
「ふん、吸収する相手を選ぶだけだ。純粋に戦いだけを求めている奴、狂犬や怪物のような奴を吸収してやるさ。俺様もそうだがな」
ダンターグの大きな笑いが響く。
ダンターグは元々脳筋キャラだって分かっているので、あんまり変わり映えしないですね(笑)。
ワグナスとは反対に優しさや、愛を吸収してしまうことを危惧しています。これまた面白いですね。
こんなことをワグナスは言っていたのに…最後は古代人への復讐よりも『七英雄が最強かどうか』しか意識が残っていませんでした。意識が別の何かに満たされてしまったのでしょう。
ちなみに吸収するには相手を戦闘不能状態にする必要があるらしく、簡単には使えませんが、この能力を使って七英雄はどんどん魔物たちを吸収し、力を高めていきます。
七英雄の結成
この時点で吸収の法を使えるのはワグナス、ノエル、スービエ、ダンターグ、ボクオーンの5人。
本来ならば、この5人のみでターム軍へ対抗する力を身につける予定でした。
しかし、ここで別の二人が加入の申し出をしてきます。
ロックブーケを仲間に
最初に申し出てきたのはロックブーケ。
「私は邪魔なの? おにいさま!」
出典:ロックブーケのカード
彼女の目は、みるみるうちに涙で一杯になった。
「ノエルは君の身を案じているだけだ。邪魔だなんて思ってはないよ」
ワグナスの慰めも、火に油を注いだ。
「ワグナス様まで、私を除け者にするのね。ひどい、ひどいわ。ここまで一緒に来たのに」
こうなると止めようがないのをノエルはよく知っていた。
「ワグナス、この子も仲間に入れてやってくれ」
SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~という舞台や、現在好評配信中のロマンシングサ・ガ リ・ユニバースでも分かりますが、意外と剣を使う戦士系だったのです。
「ここまで一緒に来たのに」という言葉がある通り、ターム軍に対抗するための兵士の一人だったことが分かります。
後に戦うことになるジャンヌ(アマゾネス)と近い感じですね。
あんなに美を求める性格になったのはモンスターを吸収してしまったからかもしれません。
ちなみにスービエがロックブーケを認める言動もしていたのもノエルの決断を後押ししていました。
クジンシーを仲間に
最後に加わったのがクジンシーです。クジンシーもターム討伐軍の一人でしたが、七英雄の仲間に入れてもらえる予定はありませんでした。
「俺を置いていかないでくれ!」クジンシーは叫んだ。
出典:クジンシーのカード
「はっ、虫けらが」ダンターグは軽蔑して唾を吐いた。
「お前は戦力にならん」ボクオーンは相手にしなかった。
「やめてよ、寄らないでよ」ロックブーケは気味悪がった。
「お前は来なくていい」スービエは厳しく言った。
「君は十分働いた」ワグナスの優しい声には拒絶があった。
「頼むよ。俺にも力をくれよ」クジンシーはノエルにすがりついた。
なんか小者臭しかしませんが、仲間からも嫌われてたんですね〜。
ワグナスは「君は十分働いた」とか、優しいリーダーであったことが伺えますね。
ノエルは冷徹なので、なにかの役割をクジンシーに与えたのかと思います。
実際には、タームに奇襲をかける寸前だったようで「役には立たないが、タームに時間を与えたくない」が理由だったようです。
しかし、相手の全生命力を刈り取る最強技「ソウルスティール」を使えるのは七英雄ではクジンシーだけです。
ミミック的な存在がいて、その敵を吸収する実験台にしようとしたのかもしれないな…というのは考えすぎかな?
※実はSFC版ではミミックが強くなると、クジンシー以外で唯一ソウルスティールを使ってきます。
そんなこんなで七英雄が全員集ったワケです。
モンスターを吸収しながら、強さを増していく7人。
古代人の脅威を倒す
段々と強くなる七英雄ですが、国を襲ってくるモンスター(大体がアリ)を相手に『人を捨てる覚悟』を迫られます。吸収するたびに異型になり、人としての心を忘れていく…。まったく以て恐ろしい術を作ってしまったものです。
この辺りはSaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~という舞台や、アプリ版ロマサガ2で語られています。
「戦を無くすため、戦をするというのか。‥‥もっと賢く立ち回ったら良いものを。
アプリ版 ロマンシング・サガ2より
英雄の居場所など、戦場以外にありはしない。
戦を無くせば、貴様らは自らの居場所も無くすのだ。
せめてもの情けだ、七英雄、戦場で散れ!」
「きさまらのその異形の姿‥‥魔物を取り込んだのだな。
アプリ版 ロマンシング・サガ2より
他者の血肉を我がものとする‥‥なんと邪悪な術よ。
これほどの力を得るために一体、いくつの生命を食らってきたのだ!?
罪深き英雄よ、その罪ごと、貴様らを食らってやろう!」
「何人もの意識が混ざっているな。本当のお前は、最初のお前は一体、どこにいるんだ?
アプリ版 ロマンシング・サガ2より
志を問うのも馬鹿らしい。同化の法で永遠の命か。
あっはっはっは! それは能力かね? 私には呪いに見える。
半妖の肉体に、いびつな魂‥‥あわれなり七英雄。
魔物を吸収する前の、最初の、本当のきさまらは、一体、どこにいるのだ?
その呪いから、解放してやろう。死をもって!」
この人を辞める覚悟とは、古代人の脅威として恐れられたターム軍を吸収の対象にすることで、力の増強と体力の回復を図ったのです。
あと一歩でクィーンを倒せるものの、体力が足りない。そこでそれまで禁忌にしてきたターム族を吸収する提案をするノエル。
この辺りはエンペラーズ・サガでもタームを吸収した際のセリフがあり、タームを吸収することで、より好戦的になってしまった感はあります。
ワグナス「完勝だな、ノエル。」
出典:エンペラーズサ・ガ 第二章
ノエル「ターム戦士の一途な心、強くなりたいという飽くなき探求が私に力をくれた。吸収した力そのものよりも、この想いの方が強さをくれた気がするよ。」
ワグナス「吸収の法の力、もの凄いな。これがあれば、四魔貴族とやらとも互角に戦えるかもしれん。」
ノエル「その思いに乗っ取られるかもしれんぞ。化け物じみた妄想、愚か者のような欲望に憑かれるかもしれん。それでもいいのか?」
ワグナス「それくらいの覚悟なくして英雄を名乗れはしまい。行ける所まで行くまでだ。そうだろう、ノエル。」
ノエル「ああ。共に進もう、ワグナス。我らこそが最強だ。」
この人を辞める覚悟を持ち、強くなった七英雄は古代人の脅威であるモンスターたちをついに倒します。
この辺り、RPGとして出したら売れるんじゃない?と思ってるんですが、いかがですかね??
ちなみに吸収の法や、重大な決断の時は基本的にはワグナスではなく、ノエルが引っ張っています。ノエルのほうがリーダー的な立ち位置にいて、みんなをまとめ上げていることが分かります。
「ノエルまで負けるとは、お前達のほうが強いのか」
というワグナスのセリフもあるのですが、ワグナスはノエルのほうが強いと思っている節がありますね。
七英雄を恐れた古代人に差別され、異次元世界に追放される
古代人の仲間からは七英雄と呼ばれ、文字通り英雄となった7人。
しかし、ここで問題が生じます。
先にもありましたが、モンスターたちが古代人の同化の法の使用を止めることができなかったので、各地で異常気象が起こり、大災害が本格化し始めます。
そのため、この星に住み続けるのは危険と判断。別の次元へ逃げる次元転移装置を早急に作り上げます。
「お前たちに教えてやる義理はないが まあ良い。私も退屈していたところだ、話をしてやろう。もう何千年も前の事だが、この世界には大きな変動が訪れようとしていた。その変動から逃れるためにこれらの塔は作られたのだ。塔のまわりに術のフィールドを張りめぐらし、別の世界への道を作ろうとしたのだ。この塔での実験は成功し、まず七英雄が、そして他の者達が別の世界へと去っていった。その後世界は変動に見舞われた。ある所は砂漠に変わり、ある所は氷にうもれ、ある所は海中に沈み、そしてここは地中に沈んだのだ。この塔はもう作動しないが、私はいにしえの誓いにしばられてここを守り続けねばならないのだ。話はこれで終わりだ。」
出典:ロマンシングサ・ガ2 水龍の言葉
そのテストとして選ばれたのが七英雄です。(エンペラーズサ・ガで語られた事実では違っていますが)
なぜ七英雄がテストとして選ばれたのかは憶測の域を出ませんが、七英雄自体が吸収したモンスターの意識を受けて、凶暴になり、増長してしまっていたため、テストに乗じて異次元へ追放しようと企んだのかもしれません。
元々、七英雄は世界の脅威であったモンスターたちを超える存在。仲間であり、恐怖の存在でもありました。さらに吸収の法を使って、すでに異型の姿になっているので、同じ古代人とは思えないでしょう。
性格も元々の七英雄とは大きく変わっているとなっては手の打ちようがなかったとも言えます。
しかし、水龍の言葉には間違いがありました。七英雄はテストで選ばれ、失敗して次元転移したのではなく、故意に次元転移させられたのです。
後半に出てくるのはほとんどワグナスばかりだったので、その他のメンバーの性格は若干変わっていた可能性はあります。その証拠がロマンシング・サガ大全集に掲載されていました。
「同族を見返したがっていたクジンシー・ボクオーン・ダンターグだけでなくワグナス達も増長し始めたため追放された」
出典:『ロマンシング・サガ大全集』より
リベサガでは次元転移前の状態ではまだ異型の姿になっていませんでした。まぁ、ストーリー進行上、半妖キャラグラフィックを作るのが大変だったのもあるかと思いますが、人間としての自我をまだ保っていたのです。
これを受けて以前、記事ではこのように書いていました。
ただし、本当に増長していたかは確信がありません。
なぜなら現実の世界でも、他人の活躍を面白くないと思う権力者がいて、吹聴して回ることがあるからです。
事実、本編では七英雄を追放した古代人の罪滅ぼしのために、元の世界に残り続けた古代人がいるくらいです。
そのため七英雄のことを面白くない黒幕がいて、その黒幕たちが七英雄を罠にかけた…という線が個人的には濃厚かなっと…
以前書いていた記事内容
って書いていて、リベサガやったらまさにその通りでしたね。
実際にはオアイーブの父である大神官が、国よりも影響力を持った七英雄を疎ましく思っていて、テストで選ばれたのではなく、追放するために七英雄を次元転移装置を使おうと画策していました。
古代人の中にも悪い人間はいる…という感じでしょうか。
皇帝「七英雄とこの塔の関係は?」
出典:ロマンシングサ・ガ2 水龍の言葉
水龍「…。七英雄が送り出された時、塔がうまく作動せず、七英雄は行方不明になったのだ。」
この「…。」が全てを物語っている気がしてならないですね!
七英雄を面白くないと思うものたちが意図的に次元転移装置に罠を仕掛け、事故として処理し、追放した。
結局、ワグナスは国王殺しの濡れ衣を着させられ、処刑寸前だったワグナスを救いに来た他の七英雄もろとも次元転移させられてしまいました。
この件で責任を感じてオアイーブはこの世界に残り続ける決意をします。
オアイーブ「私たちは彼らを追放しました。実験中だった次元転移装置を使って、どことも知れぬ別世界へ追い払ったのです。」
出典:ロマンシングサ・ガ2 オアイーブの言葉
皇帝「それはひどいな。七英雄が腹を立てるのも無理はないな。」
オアイーブ「私もつらかったのです。その責任を感じて、私はこの世界に残りました。あの人達がいつか帰ってくると思いましたから。」
これだけ見れば七英雄たちが怒るのも頷けます。
この複雑な人間模様がロマサガ2をさらに深みへといざなってくれますねぇ。
異次元をさまよう七英雄。そして合体の時。
次元転移した先で何千年も出口を探す七英雄。しかし、次元の果てまで彷徨っても出口は見つかりませんでした。
何しろ食べ物や飲み物がないはずなので、生き残るためには次元転移した先のモンスターを吸収するしか生き残る術がありません。
吸収の法を使えば体力が回復し、同化の法では若返りできることが分かっています。補給はこの手段しかなかったのかと思います。
ノエルも自我がいつまで保つのかと心配になっていました。
そこで、ワグナスがはじめてリーダーらしい決断をします。それが血の誓いというもの。
血の誓いは7人全員が生身の肉体を捨て、同化することで一体とする手法です。それぞれ分身を作り、分身に任せるという提案を持ちかけます。
ここで唐突に提案した理由はこの次元から無理やり脱出を図るためだったのではないかと個人的には考えています。果てまで探索し、これ以上探しても出口は見つからないと判断したんだろうと。
その証拠になるのは2点あります。
一つ目がラストバトル中、七英雄全員の力が揃った時に限り、『アビスゲート』という空間を別次元へ転移させる技の存在です。
次元をこじ開けるために全員の力を集め、分身を各地に放ったのではと考えています。
こじ開けるのは本体なので、本体はゲートをくぐれない。ラストダンジョンに居続けた理由はそこじゃないかなと。分身を各地に放ったのは古代人の行き先を効率よく調べるためだったと考えられます。
2つ目はラストダンジョンへの入口です。
元々現世にあったものではなく、空間ごと転移してきたようにも見受けられます。七英雄を倒すと同時にラストダンジョンへの道も閉ざされてしまいました。
これが合体七英雄が無理やり道をこじ開けて戻ってきた証拠になるんじゃないかなと。
長い年月をかけて戻ってくるも古代人はいなかった
世界を救う為に戦ってきた仕打ちが、異次元への追放。
恩を仇で返すとはこのことです。
もう人としての心を失っていた彼らの心には憎悪の炎が燃えたぎっていました。
いつの日か古代人に復讐しようと心に決め、この世界に戻ってくるのです。
「では冥土の土産に教えてやろう。我々は世界を救った。だが救われた連中は強くなり過ぎた我々を恐れて、別の世界へ追放したのだ!数千年後、苦労して帰って来てみると、奴らも違う世界へ行ったようだ。奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐のために!」
出典:ロマンシングサ・ガ2 スービエの言葉
しかし、古代人は別の世界に逃げていました。(残った古代人以外なので、本当に復讐したいと思っている古代人たち)
そこで、古代人が逃げた世界がどこなのかを調査するために、世界に遺されている次元転移装置を探し始めます。
また、モンスターや、人間を駒のように使い始めたのもこの頃です。
たぶん、自分たちだけで探すのは大変だったのでしょう。(どのして使役できるようになったのかは謎のままですが)
追放した古代人を追うために次元転移装置の謎を探している…のは4人のみ。
ここまで読めば全員が復讐を望んでいる…と思うのですが、そうでもないようです。
ダンターグは元々脳筋キャラだったこともあり、復讐には全く興味がないご様子。まったく同じ洞窟に何百年でも引きこもっていられる恐ろしいヒキニートっぷり。
ボクオーンは完全に自我を失い、人を使役し、麻薬づくりと金儲け。地上戦艦をつくり、ステップを優雅に散歩中。
クジンシーは元々、成り上がりたい!という気持ちが増長したのか世界征服しようと企む。(これが元でアバロンの皇帝から七英雄が目の敵にされる)
つまり古代人に復讐しようとしているのはワグナス、ノエル、スービエ、ロックブーケの4人だけです。
でも、実はワグナスも古代人の復讐という言葉を一つも話しません。言うセリフのほとんどは『強いかどうか』、『七英雄は最強!』だけになってしまっているし、復讐が目的ならイーリスなんか襲ってる場合じゃない。つまり、すでにもう自我を失っていると思われます。
ただし、ノエルだけは移動湖にて古代人の旧友であるサグザーと普通に会話しています。
このことから、ノエルも復讐は(サグザーに対しては)ほとんど望んでいない様子。
というよりも、ノエルはほとんど人の姿を保ったままの状態。つまり吸収の法を提案したのにも関わらず、自身はほとんどモンスターを吸収していないのかと思います。
※ただし、吸収したモンスター群の中に人型・ドラゴン系というのは記載があります。
増長したって言われたのもワグナスが筆頭だったので、ノエルは対象外のような気もします。
ノエルは本当は古代人への復讐のためではなく、自分たちが追放された真実を確かめたかっただけなのでは?と考察しています。
「数千年の時は彼らから英雄の心を奪いました。今の彼らは7ひきのモンスターでしかありません。私たちは彼らに殺されても仕方ありません。しかし、あなた方に罪はありません。あなた方には身を守る権利があります。ですから、その手段として伝承法をお教えしました。」
出典:ロマンシングサ・ガ2 オアイーブの言葉
モンスターでしかないと言いますが、ノエルだけは例外な気がしていて、逆にこの辺りが七英雄との溝を深めてしまっている気がします。
実際に会話しているサグザーもノエルを止めないのはなぜだという気にはなりますが、リベサガではもうその自信も資格もないと感じているようでした。
エンペラーズサ・ガで明らかになったもう一つの七英雄の最後
実はエンペラーズサ・ガで、英雄だった頃の七英雄たちと行動を共にできます。そして、次元転送は完全な故意ではなく、事故に見せかけて行われました。
この頃、増長していたという話ですが、古代人のために戦う本物のヒーローでした。(最強にこだわるようになっていましたが)
エンペラーズサ・ガで分かった事実は3つあります。
- ノエルとオアイーブが恋人同士(未満?)であったこと
- 七英雄は最後まで英雄であったこと
- 七英雄たちを追放した黒幕はオアイーブの父親であったこと
ノエル「サグザー、オアイーブ、操作を頼む。」
出典:エンペラーズサ・ガ 第二章
サグザー「いいのか、ノエル。後悔しても後戻りは出来ないぞ。」
ノエル「後悔は望むところ。後戻りさえしなければ、いい。光は我らの前にある。」
サグザー「オアイーブ、準備はいいな。転送プロセスを開始する。」
オアイーブ「このスイッチを押してしまえば、もう後戻りはできない。本当にあなた達の未来に光はあるの、ノエル。転送プロセス、開始!」
サグザー「オアイーブ、同時に操作だ。3,2,1、今だ!」
サグザー「転送が始まらない!オアイーブ、どうした。何があった。」
ボクオーン「ウォー、体が引き裂かれるー!」
ダンターグ「これしきの、痛み・・・うがーッ!」
クジンシー「ひーっ、死ぬー、ぃぬーッ!」
スービエ「体が、捻じ切れそうだ、っく。」
ロックブーケ「もうだめ・・・たすけて・・・」
ワグナス「ノエル、これも計算どおりなのか・・・」
ノエル「オアイーブ・・・これは、君が与えた罰か・・・」
サグザー「オアイーブ!早く!転送を!このままでは彼らがもたない。ノエルが死んでしまうぞ!」
オアイーブの父「ノエルには死んでもらわねばならない。ターム族と同化するなどとは、許されん。」
オアイーブ「お父様、なぜノエルをそんなに憎むの。ノエルは何度も何度も私たちを救ってくれたのに。」
オアイーブの父「なぜ?ノエルなどただの使用人ではないか。本来、お前たちと言葉を交わしていいような身分ではない。何が七英雄だ!」
オアイーブ「ノエル、さようなら…」
オアイーブ「転送!」
オアイーブ「行ってしまった・・・」
サグザー「座標がかなりずれた。彼らが無事にどこかにたどり着いたことを祈るしかない。」
もうエンペラーズサ・ガはプレイできませんが、インペリアルサ・ガにてエンペラーズサ・ガのストーリーを追体験できます。
まだ未プレイの方はプレイしてみましょう。
七英雄はどうしてアバロンにちょっかいを出してしまったのか考察する
さて、七英雄はどうしてアバロンにちょっかいを出してしまったのか考察していきましょう。
七英雄はアバロンに手を出しさえしなければ目的を果たせて古代人への復讐は完了できたものと考えられます。
なぜ、アバロンにクジンシーが来たのか?をじっくり考察します。
七英雄には担当区域があり、次元転移装置を探しやすいように侵略している
そもそも七英雄がバラバラに活動しているのにはワケがあります。
それは古代人が別の次元に逃げた際に使ったとされる次元転移装置を探しているのです。
まぁ、実際探しているのはノエル、スービエ、ロックブーケの3名ですが、他の4名の配置も考察すると面白い位置にいます。
まず、ダンターグですが、ナゼール地方から全く動かず、暴れるだけ暴れて、モンスターを吸収しまくっています。
これはワグナスか、ノエルの入れ知恵があって、『本体を守護する役目を帯びている』と考えられます。
事実、ダンターグは脳筋ですが、普通に考えれば強キャラです。壁としての役割としては十分なので、探すというよりも砦の役割を担っていたのかなと思います。
ボクオーンは麻薬づくりをし、『いい仕事』で人間を骨抜きにしています。
カンバーランド、ステップを占拠し、一気に領土を手中に収めようとするのであれば、一気に探索エリアが広がるため、さすがずる賢いと言われるだけあります。
問題はワグナスですが、ヤウダ地方に古代人が逃げたらしいということは知っています。
ただ、イーリスが邪魔していて通れないとも言っていました。
つまり、リーダーのワグナスが、あんな辺ぴなところで何もせずに待っているということはなく、皇帝がヤウダ地方から古代人への接触を阻止するためにいるということが考えられます。
しかも、「もう帰る」を選択すると敵なのにすんなり帰してくれるという笑い草がありますが、目的が皇帝との戦いではなく、古代人との接触を阻止するためだとすれば辻褄が合いますね。
クジンシーは世界征服のため、アバロンに赴いた
さて、クジンシーですが、世界征服のためと自ら言っていました。
世界征服のために、なぜアバロンが一番良いのか?
そもそもバレンヌ帝国はレオンは第30代目の皇帝となっています。(画集『時織人』の記述による)
つまり、レオンの前にバレンヌ帝国は相当強大な力を持っていたことになります。
事実、レオンが全土統一を志すまでにもヴィクトール運河を築き、東方を除く世界のほぼ全土を領土に一回おさめています。(衰退しましたが)
そのくらい強大な帝国だったので、世界征服を目論むクジンシーには丁度良かったのです。
加えて最強の技『ソウルスティール』を持っているので、相手がどんなやつでも命を吸い取れば倒せます。
クジンシーの行動は単純明快で、古代人の復讐はどうでもよく、小者から大物になりたくて世界征服を目論むという小学生のような夢を描いていたことになります。
まぁ、それが七英雄滅亡への第一歩になるとは夢にも思わなかったでしょうけど…。
気になる質問をまとめてみた
さて、ここまで書いてリベサガで回収し切れなかった謎に対して、勝手に答えてみようと思います。(もちろん憶測ですので、大目に見てください)
- ラストダンジョンって何?なんでラスト?
-
ワグナスが次元の果てにたどり着いた最後のダンジョンを形容して『ラストダンジョンとでも呼ぶべきか』と言っていたことが由来です。
逆に最後まで探索してしまったからこそ、血の誓いを提案したものと思われます。
- なんで七英雄って現世に帰ってこれたの?
-
記事にも書きましたが、血の誓いによって力を増幅した七英雄はアビスゲートと、アストラルゲートという技を使えるようになります。この技は別の次元への転移を自らの手で可能にする技だと思われます。
分身を現世に送り込み、どの次元に転移したのか座標を割り出そうと思ったのかと思われます。(だからこそ、次元転移装置そのものを探していた)
- 合体七英雄ってどうやって作られたの?
-
七英雄の記憶では全員に提案を持ちかけるところで終わっていますが、エンディングでは血の誓いを実行しているシーンが映し出されていて、どうやって合体七英雄が出来上がったのかが分かりますね。
たぶんですが、この丸い球体が仮初の体で七人全員で同化の法を使い、馴染ませるみたいなことをやっているのかなと。
- クジンシーの冥府の女神って何?
-
いろんな次元を渡り歩いている最中に冥府へ行っていて吸収できたのではないかと思います。というのも、現世にはそのような敵キャラクターがおらず、似た敵もいません。
ただ、なぜ第二形態で唐突に出てきたのか?は謎です。眠っている最中に吸収はできないはずなんですが…。
憶測にはなりますが、七英雄の本体との戦いで、幻体が吸収したものたちが本体へ影響を与えているのは確認できています。
分かりやすいのはワグナス。第二形態になったのは幻影だけど、本体も変わっている。 ならば、本体が吸収したものが幻体にも影響を与えたことも十分考えられるので、眠っている間に本体が吸収したのかもしれません。
- なんで世界崩壊の危機だったのに崩壊してないの?
-
世界崩壊の危機は『古代人の同化の法』が原因なのが分かっています。逆に言うと、ほぼすべての古代人が別の次元へ転移したことで世界は危機を回避できたという皮肉めいた結果が訪れたのかと。
変動は起こったものの、規模が縮小されたのかなと思います。 新市街区の古代人しか転送できないと言っていましたが、敵さえいなければ何度でも転送できるので、ほぼすべての古代人が次元転移したのかなと思います。
現代に残っていた古代人は10名いるかいないかなので、今までの母数に比べたら微々たるものですよね。
じゃあ、同化の法はなんでそんなに自然に悪影響なの?って言われたら分かりません。そういうものだと解釈するしかないでしょう(笑)。
- 古代人や、七英雄はなんで伝承法を使わなかったの?
-
古代人が伝承法を使わなかった理由は『死ぬのが怖いから』でしょうね。伝承法は記憶と能力を引き継ぐだけで、肉体の老化、劣化は防げません。つまり普通に寿命が来て死にます。
伝承法は同化の法から編み出された方法ではなく、元々、伝承法がはじまりで、その内容を不老不死のために研究して同化の法ができ、そこから吸収の法ができたのかなと思います。
- 同化の法で体をなじませるって何?何の体を使ったの?
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同化の法のやり方として、『体を馴染ませる』と言っていましたが、何の体とは言っていませんでした。ですが、普通に考えたら奴隷の体かと思います。
古代人は今の人間たちを奴隷として使役していました。つまり、その奴隷の中から体を選び、馴染ませたのかと。
- オアイーブや、サグザーが若いまま数千年生きているのってつまり…
-
まだ同化の法を使って生き永らえていると思います。ただ、オアイーブの場合、死ぬのが怖いというより最初は『ノエルに会って謝りたかった』のかなと思います。
ただ、実際帰ってきてみたら復讐のことしか考えていないモンスターになっていた。そのせいで今の現世に生きる人間たちが苦しんでしまっているので、身を守る術として伝承法を教えたということになるかと。
今、同化の法で生き永らえている目的は『人間と七英雄の戦いの行く末を見守っている』と解釈できますね。
最後まで戦いを見守ったオアイーブ エンディング中に七英雄(ノエル?)の墓を作っている様子も。 - なんでアバロンは最後に共和国になったの?
-
これは軍師の入れ知恵と、七英雄の過去を知ってしまったからじゃないでしょうか?
英雄として凱旋を受けたのは最終皇帝も七英雄も変わりません。しかし、七英雄は英雄であり続け、自らが導く方法で進んだ結果、あのような結果になってしまいました。
最終皇帝はその過去の過ちに習って、英雄は平和になった世の中には必要ない存在となり、国民自らができることをする国にするために共和国にしたのかと思います。
これは軍師の入れ知恵もあったおかげですかね。
ただ、最後のシーンで「歌の中だけの存在さ」というセリフに対して、詩人が「そうでもないと思いますよ。」と言われている限り、忘れていない人もいる模様ですね。
ロマサガ2を遊んでみたい方へ
まだロマサガ2を遊んだことがない…という方はスーパーファミコン版や、各種アーカイブ版、今ではスマートフォンアプリ版などさまざまな媒体が用意されています。
なんと令和6年11月24日からリベンジオブザセブンというリメイク版も発売されました!
今からロマサガ2をしたい人も、今までロマサガ2を遊んできたユーザーもぜひやりましょう!
もちろん、こっちもガッツリやりました。レビューはこちらです。
各端末でプレイできるのでぜひ遊んでみましょう!
Switch版
Switchはお手軽でどこでもプレイしたい方にオススメ。僕もSwitch版を買いました。
ただし、ローディングが若干長いのと、処理落ちが若干発生します。
PlayStation4
PlayStation4はなんだかんだ息が長いですね。Switchよりも高画質、高性能で、ゲーム機本体も安いのでこちらもオススメです。
PlayStation5
プレステ5が一番ヌルヌル動きます。ただ、ゲーム機本体がめちゃくちゃ高すぎる…。
持っている人はゲームソフトの価格が安いので良いかなと思います。
スマホアプリ版
ロマンシング サガ2
SQUARE ENIX¥1,100posted withアプリーチ
スマホアプリ版は映像が綺麗になっていたり、文字も読みやすくなっていたり、SFC版であったバグが改修され、遊びやすくなっています。
NEW GAME+という強くてニューゲームのようなことが最初からできるので、「敵が強すぎて詰んでしまった!」という初心者も救済措置が用意されているのが評価できる点ですね。
SFC版
ドット絵で遊びたい人ならやっぱりスーパーファミコン。有名なオーラム増殖バグや、最終皇帝にしないでエンディングなど各種バグも残ったままだし、当時の思い出のまま遊べます。というか今でもこの雑な感じが好き(笑)。
ただ、心配なのは電池かな…。カセットは電池切れがあると起動しなかったり、セーブデータが消えやすくなるので注意しましょう。
今ならエミュレーターで遊ぶのもイイですね。ちなみに改造版も楽しんでやりました。
その他の商品
舞台となった七英雄の帰還も販売しています。リベサガはこれを元に再構成されています!
いや、相当長く書いてしまいました。
でも、七英雄についてたくさん語ることができて満足です。
もし、これを読んでくれたのなら、あなたも七英雄マスター!!
ぜひロマサガ2の思い出をコメントで語ってください!!
ロマサガ2関連の他の記事はこちらです。
コメント
コメント一覧 (19件)
アバロンがなぜクジンシーに目をつけられたのかですが、自分はオアイーブがクジンシー側にリークしたのではと思います
そもそもオアイーブはワグナスが封じていた古代人の町から遠く西のアバロンまでたどり着ける手段を持つ古代人です
そしてオアイーブはかなりの頻度でアバロンを訪れ、面会を断られていたとロマサガ2本編で語られています
更に疑われるのはクジンシーが来たタイミングがヴィクトールに留守を預けてきた時です
ウォッチマンの巣を討伐する前にオアイーブは一度レオンに会いましたが、その時は継承法を断られました
そして悲劇は起こりました、継承法に相応しいと思われたレオンがアバロンに帰ると既に襲われていました
あまりにタイミングよく、レオンはクジンシーを倒す因縁が生まれ、そして自らオアイーブを呼びつけました
オアイーブがなぜレオンに執着したのかは不明ですが、おそらく最初はヤウダのアト王を動かそうとしたけど
どう見ても継承法を悪用しそうな人間なので、かつて強大な帝国を築いたバレンヌの皇帝を選んだのだと思います
しかしレオンはオアイーブを疑い、なかなか継承法を選ぼうとしません、なので心配性のクジンシーを動かします
まずレオンにクジンシーが危険だといい、ウォッチマンを討伐するタイミングで今度はソーモンでバレンヌが謎の
古代人から吸収法?を授けようとすると噂を流し、本気にしたクジンシーは自らバレンヌを攻め入ります
しかし噂は噂で、レオンも居ないし、ヴィクトールも討ち取ったクジンシーは城や町を壊さずに帰りました
帰ってきて絶望と怒りに満ちているレオンにオアイーブが手を差し伸べ、継承法を持つ対七英雄兵器の完成です
そしてもし最終皇帝が自分に会いにきたら、現代人は古代人の代わりに世界を支配できる権利があるといい、
更に継承法は限界があって貴方の代でなくなると言います(これで七英雄と違って終わりなき脅威にならない)
さも自分たちは悪人であると謝罪し、反省している様子を見せますが、もしかするとレオンとクジンシーを
両方たきつけたことを少なからず罪悪感を感じているのではないかと思いました
そもそもオアイーブはワグナスが封じていた古代人の町から遠く西のアバロンまでたどり着ける手段を持つ古代人です
そしてオアイーブはかなりの頻度でアバロンを訪れ、面会を断られていたとロマサガ2本編で語られています
おお、たしかにタイミングが良すぎますね。オアイーブが七英雄たちを撲滅するために手段を選ばない女だとしたら…ヴィクトールは犠牲になった…とも言えますね。
古代人たちが感じていた罪悪感とは一体なんなのか…
七英雄たちにしてしまったことへの罪が一般的ですが、アバロンに対する仕打ちともたしかに読み取れますね。(オアイーブが言ってることからも)
素晴らしい考察です
原作のみプレイ勢ですが、アプリ版はさらに推理しやすくなってますね
自分もノエルだけ正気保っていた解釈をしています
開発者だからこそノエル(とロックブーケも?)が保険として人型を保つのも道理かと
その上で
テレルテバイベントでモンスターを「部下」にしたり「処分」したりしてましたが、あれはモンスターを従えたかったというより、モンスターが人間らしい振る舞いをできるか実験していた、
つまりモンスター化したワグナス達を救えないか研究していたのでは
仲間にも明かさずたった一人で戦っていたのではないか説を提唱してみます
復讐メインなら、彼はサグザー取っ捕まえてワグナスの元へ連れていくなり拷問かけたってよかったのですから
ただし科学者が魔物取り込まず最強になれるのか?と、そこまで計算高い男が危険冒して妹(本体は無事)の仇取りにいくか?の点で弱いです。
はたしてあの本体、本体なんですかね
呪い云々は形容詞で、自然災害との因果関係や本人以外への弊害はないと解釈しています
それにしても切ない英雄たちですね
ロマンが尽きません
つまりモンスター化したワグナス達を救えないか研究していたのでは
他の方のコメントにもありましたが、まさにそんな感じですね。七英雄たちは救われたかったのかもしれません。
七英雄がこんなに時を超えて語り継がれるとは…開発陣もビックリなんじゃないでしょうか。それだけロマンと切なさとを表した最高の敵キャラクターなんですよね。
ダンターグとワグナスの考察、素晴らしいです
わたしはsfcのゲームしかプレイしていないので見当はずれの考察だったら消してください
ロマサガ2のラスボスですがあれは転移装置で無理やり送られたため
ぐちゃぐちゃに合体した体になっているんだと思います
また、影のほうにはそれぞれ話すシーンがあったのに、本体の方には全く会話がなかったのは違和感がありました
話すことすらできない状態なのかもしれません
ラスボスとの戦闘のまえに合体するシーンがありますが、あれは演出的なもので、
既に転移時に事故的に合体済みなのではないかと思います
各地に現れた「七英雄の影」は、七英雄のそれぞれの精神体のようなもので、むしろ影のほうが
七英雄それぞれの元々の本体(オリジナル)に近いものなんじゃないかと思います
矛盾していることをいっているようですが、わかりにくいことを言っていたら申し訳ないです
ノエルに関しては他の七英雄よりも人型を保っているため、自身以外の六人を戻そうとモンスターを使って
研究していたのではないでしょうか
自分の体を使って研究してしまうとモンスター化してしまうので
あるいは影が本体を護るため、意識のない状態で
無意識に影があちこちで暴走しているのかもしれません
クジンシーは自己の承認欲求のため、
ワグナスは古代人と他の種族の接触を防ぐため、
ボクオーンは頭でっかち、
ロックブーケは兄をサポートするため、
ダンターグは強くなるため、
ノエルは体を戻すため、
スービエはおそらくワグナスのため(ワグナスが空に対して海を選んでいる)、
それぞれが目的をもって行動しているようにみえますが、
会話こそできるものの、
その実行動パターンは機械的な印象を受けました(ゲームに対して言うことじゃないかもしれませんが)
見当はずれの考察だったらすいません
なるほど!!確かにそれはある。
同時に転送されていますからね…。その考察も世界観が広がっていきますね。本体はまったく話さなかったのは、何かあるのかもしれません。ロマサガ1のサルーインとかめっちゃくちゃ喋ったし、ワガママ放題言いましたからね。ロマサガ3では叫び声しかない…というのを考えると、意志はあっても意識はあらず…ということでしょうか。
各、影の行動も妄想をふくらませるポイントですよね。
yokiさまの考察の通り、それぞれ本体が持っていた自我の中でもっとも大きい部分が反映されている気がします。
テレルテバの塔では、モンスターに試しているあたり、何かしらの目的があるのは間違いないですからね。それをノエルが行っているあたり、他のモンスターを強くして吸収するため…とは考えにくいので、たしかに実験することによって、何かを普通の状態に戻すことを目論んでいるのは間違いないように思えます!
見当はずれどころか、素晴らしい考察でした!ありがとうございます!
なるほど「七英雄の本体=転送事故で合体してしまった説」はいいですね
他人様の考察に後乗りで想像を付け加えさせてもらうと
厳密に「本体」って呼べるのはあのぐちゃぐちゃの脳みそみたいなものだけ
6,000ダメージ与えるごとに生えてくる上半身は「影」
「本体」に直接戦闘力が無いので危機に応じて「影」を生やさざるを得ない
多分アストラルゲートだけが「本体」が直接行使できる力なんでしょう
何ヵ所も「驚異」と書かれていますが、全て「脅威」と書き間違えていませんか?
折角の力作(長文)記事なのに、意味がおかしいのでかなりもやもやします。
指摘ありがとうございます!
脅威ですね。
せっかくの力作…と太鼓判を押してもらえて光栄です。直しておきますね!
ロマサガ2は面白いですよね。
なろうで流行ってる異世界転生もののストーリーがだいたい詰まってるのが凄いですw
あと、考察面白いです。
特にノエルは秀逸。
何故古代人の友人に復讐しなかったのかがよくわからないのが、これなら説明可能です。
また、私も実機とスイッチのリメイクしかやってないのですが、オアイーブが黒幕だと思ってます。
ノエルの恋人だと知らなかったので…
でも恋人にしてもその時のセリフもおかしいですよね。
恋人の発言じゃない。
自分の身を守るために伝承法を教えた説は以前からありましたし。
あと、七英雄の影なのですが、影って言うと精神的な分身のイメージがありますが、あの影は本体なのではないでしょうか?
と言うのも、同化の法、吸収の法と、どれも重要なものが肉体より精神にあります。
つまり精神さえ無事なら古代人のように別個体に移ることが可能なので、肉体にそれほど強いこだわりがないのではないかと。
だから最終戦は精神というか魂に吸収の法を使った後戻りが出来ない状態なのだと思います。
そこに七英雄が吸収の法で集めたモンスターの肉体を集めたものに精神が受肉、つまり同化の法を使ったものがラスボス七英雄ではないかと。
確かに、其の考察は一理在り、大いに納得が叶います
だが、私はさらに言えば・・・ロマンシング・サガⅡ本編に登場した、『魔術師オアイーヴ』彼女は恐らく
『本物のノエルの恋人のオアイーヴでは無く、【娘のオアイーヴの肉体に同化し住み着いた、真の巨悪オアイーヴの父親】が娘のオアイーヴの肉体に同化の法で乗っ取り宿った姿』
なのではと想って居ります。
狡猾なオアイーヴの父親は、自分の肉体には娘の魂を宿らせ別次元へと赴かせ、自分は愚かにも家来に過ぎぬノエル等に絆された其の娘の過ちを見抜き其処を利用し、自分の政敵と化した七英雄達に真の止めを刺さんべく、オアイーヴの肉体に自ら同化で宿り、アバロンのレオン一族を継承法で炊き付け見事利用し、彼等に自らの古代人の為の代理戦争の名目で七英雄と闘わせ、見事勝利させ、七英雄を闇に葬った・・・恐ろしき簒奪者・・・オアイーヴの父親
彼の魂が娘の肉体に宿った姿・・・其れがゲーム本編のオアイーヴの正体でしょう
・・・実に恐ろしい迄の野心家で天性の簒奪者と言える悪の帝王でしょう・・・オアイーヴの父親は、彼の前ではローマ帝国のネロも松永久秀も董卓仲頴ですらも霞まざる得ません・・・
コメントありがとうございました。
まさか過ぎる展開!大神官の父親、オアイーブに乗り移る!?
そんな展開があっても面白いですが、大神官に乗り移っていたとしたら七英雄が帰ってきた時点で抹殺しようとするかもしれませんね。
コメントの返信が遅くなり失礼しました。
オアイーブ黒幕説面白いですね。
オアイーブって唐突に現れたり、七英雄の正体に迫っていたり謎が多いですよね。
たしかに黒幕と考えられないこともないなーって思います!
面白い考察ありがとうございました!
七英雄が実は良い奴でした、古代人くんサイテー風にちょっと解釈しすぎじゃないかなぁ。
めちゃくちゃ怨敵だったターム族を吸収して行けるとこまで行ってやるぜ、なんて「人々を守るために強くなる方法」だった手段と目的が逆転しちゃってる時点で、もう英雄ではないでしょ。
全員ダンターグやクジンシーと本質的な部分では変わらなくなっていってるし、結局どっちもどっちだよ。
コメントありがとうございました。
「七英雄がイイ人」ってたしかにそうですねー。まぁ、その事実を詰め合わせていくとこんな解釈になっちゃうんですよね。
リベサガではまさにそんな感じの展開になってましたね。
ただ、リベサガだと異型の姿に変わった描写や、狂っていく様子がほとんどなかったりしたので、もうちょっと苦悩する姿を見せても良かったなーって思いますね。
ラストダンジョンが何なのか?跳ばされた先からどうやって帰還出来たのか?その辺を掘り下げて欲しかった、リメイクに等身、ゲームシステム、キャラ追加、フルボイスにしただけってのがガッカリ
コメントありがとうございました。
指摘があったのを参考に自分なりの解釈を付け加えてみましたが、いかがだったでしょうか?
たしかにまだまだ不明な点は多いですが、こうやって自由な妄想が膨らませられる部分があるってのも面白さの一つかなと。
何でも公式で完結して見せてしまうといろんな妄想が生まれなくなってしまうので、あえて残してくれたのはまだまだファンが熱狂できる部分があって個人的には良かったと思います!
リメイク版で登場した七英雄の幻影とその装置ですが、吸収の法で理性が失われつつあるのを悟った為、同化の法で合体する前に目的を成した後元に戻る為に自分達の精神のバックアップでもとったのかなと思っています。なんで外での出来事が幻影にも伝わってたり、なんであんなところにあったのかは不明ですが・・・。結局幻体になったら本体の本心(本人が縋ったものや奥底に秘めた願望)が歪んだ形で反映されたモンスターに成り果ててたので復讐を果たしたとしてもどうしようもなかったのでしょうな。
おー、たしかにそうかも!合体したまま一生過ごすってのも嫌ですからね。頭の切れるワグナスなら目的を達成したあとのことまで考えて合体してそうですね。七英雄の記憶もそう考えると「なんであるのか」が見えてきて面白いですね。
誤算だったのは、幻体が本格的にモンスターになっちゃったところでしょうかねぇ。