僕が最もハマったゲーム、それがロマンシングサ・ガ2(通称:ロマサガ2)です。
ロマサガ2は皇帝という一国の主が、世界の脅威となっているモンスターたちを倒し、しまいにゃ、「全国統一しちまおうぜ」という国取り物語でもあります。
この物語の始まりは少年が詩人に対して詩をお願いするところから始まります。
最初のレオンから、最終皇帝の戦い、そしてアバロンが共和国になる最後の最後まで立派に歌いきるのですが、なぜそんな細かい一部始終まで話せるのか?
しかも、ストーリー中、詩人に会うことはできないのに関わらずです!
そんな詩人は最終皇帝、七英雄よりも謎に包まれていると思いませんか!?
今回はそんな詩人にスポットを当てて考察していきたいと思います!
詩人とは
まず、サ・ガシリーズを通して詩人は何者であったかを探ってみましょう。
ロマサガ2では
ロマサガ2において詩人は、物語を伝える語り部だけではなく、詩人の楽器集めイベントというサブイベントを起こしています。
しかし、接点は持てず、一方的に『詩人』という存在がいるということだけしか分からないままなのです。
と思ったら、エンディングでは友人のように最終皇帝と詩人が会話するというシーンがあり、「どこで会ったの?」と思ってしまう。
この結果がより詩人を謎深い存在にしています!
他のサ・ガシリーズでは
そもそも詩人はロマンシングサ・ガシリーズのすべてに『詩人』が登場しており、その多くが謎めいた存在として描かれています。
詩人は物語の進行に深く関わるというよりも、プレイヤーに物語全体を俯瞰的に伝える役割を担ってきました。
一部の作品ではプレイヤーキャラクターの行動を記録する役目を果たし、その他ではその謎めいた言動により、世界の真相や登場キャラの背景にヒントを与える存在として位置づけられています。
しかし、ロマサガ1・3ともに詩人自体に会うことは可能です。どうしてロマサガ2だけ詩人に会えないのか気になりますね。
ロマサガ2での詩人イベントから詩人の正体に迫る
さて、ここからはいよいよ考察です。詩人との唯一の接点である『詩人の楽器集めイベント』からある程度彼の正体について迫ることは可能です。
各地で起きた印象的なポイントをもう一度整理しましょう。
各地を放浪する詩人
詩人の楽器集めイベントでは、ヤウダ地方から北バレンヌまで世界を放浪。つまり、ロマサガ2で人間(生物?)がいるであろう地域にはすべて行っています。(人がまったく住んでいないアウストラス地方には行っていない)
人間がどんな生活をしているのか?を観察している感じもありますね。この点だけで言えばロマサガ1の詩人に近い存在に感じるでしょう。
年代ジャンプをしてもイベントは継続
詩人の楽器集めイベントは年代ジャンプをしても継続します。まぁ、こればかりは詰みを回避する重要なイベントだし、年代ジャンプで消えちゃわないようにというメタ的な視点で考えれば消えないようにしたと考えられるかもしれません。
ただ、ゲームの中だけで言えばそれだけ歳をとっても同じように生きられる存在だと考えることも可能です。
子どもと子ムーも同じように年代経過しても迷子になり続けているじゃないか!と思うかもしれませんが、同じ子ではなく、たまたま同じ場所で同じくらいの年代の子が迷子になっていると解釈することも可能です。(キャットは…笑)
詩人の場合は同一人物である可能性が高く、年代を経過させても同じように語られ続けるのは年齢を超越できる手法を持っているとも考えられます。
ということは死を恐れる一族が生み出した同化の法が使っている可能性も出てきますね。
歌の力で危機を回避
詩人が只者ではないと感じさせるエピソードがこれ。歌の力で危機を回避したというもの。
単なる歌であればそんなことはできませんが、ロマサガ3の詩人のように歌自体が特別な力を備えているケースもあります。
これらは楽器の力かもしれないし、詩人の能力の一つかもしれない。
楽器自体に魔力が込められている
なぜか詩人の楽器は演奏時に発光し、空を飛びます(笑)。
しかも、すべての楽器を集めればどんな皇帝でも演奏できます。
通常の楽器であればこんなことは起こるはずがないので、何かしらの魔力が秘められていて、勝手に演奏されるようになっているのかもしれません。
モンスターがはびこる洞窟でも詩人だけ生還
詩人はナゼール地方でモンスターがはびこる洞窟で唯一生還しています。
つまり、単独ではなくガイドを雇ったということだと思いますが、そんな危険な状態でもピンチを切り抜けて何事もなかったかのようにバレンヌ地方へ移動しました。
ただの一般人であればモンスターに出会う=死なはずなので、不思議な力でモンスターを撃退したとしか思えません。
でも、わざわざ危険冒して洞窟まで行った理由は謎です。
考えられる詩人の正体
さて、いよいよ詩人の正体について迫っていきましょう。
不思議な存在である詩人は一体何者なのか?考えられることと、資料の中で言及されている点について考えていきましょう。
伝承法を編み出した古代人説
1つ目は伝承法を編み出した古代人という説。
年齢を感じさせない存在のため、何かしらの延命技術が使われている感は濃厚です。延命…という点だけで言えば古代人の『同化の法』が真っ先に思い浮かぶでしょう。
しかし、同化の法だけでは出来事のすべてを見ていることが不可能なので、『語り部』となることはできません。
となると古代人としても特別な存在、伝承法を編み出した古代人だったのではないか?という説が浮かびました。伝承法を編み出した本人なら皇帝の記憶の中を読み取ることができたのかもしれないと考えます。
ただ、古代人は不思議な力はあれど、戦う力は本来持っていないはずなので、その点がこの説の弱さですね。
ジェラール説(歴代皇帝たちの意志の象徴)
これは漫画版のロマサガ2の話で、詩人の正体はジェラールだったという説です。
漫画版だと素顔はジェラールでしたね。
歴代皇帝達の意志が吟遊詩人の姿になり最終皇帝を導いたように受け止めました。ざっくりと漫画版で吟遊詩人が関わった経緯を書きますね。
ロマサガⅡの語り部の吟遊詩人は誰ですか?(^o^) – Yahoo!知恵袋
ロックブーケを倒すために皇帝の力を継承したアマゾネスが、目的を果たし皇帝の座に座るつもりがないためアバロンの街で継承者を探していました。
そのとき竪琴と剣を携える青年に出会い、彼を皇帝に任命します。この戴冠式にオアイーブが現れ、青年が最終皇帝であること(伝承法の限界)が伝えられます。
最終皇帝達はヒラガの力を借りて浮遊城を攻略しワグナスを倒します。このとき浮遊城が崩落してしまうのですが、そこで彼らはイーリス達に救われ窮地を脱します。イーリス達は、素敵な歌を聴かせてくれた吟遊詩人に最終皇帝を助けるよう頼まれたと言います。
やがて最後の決戦が近付き、最終皇帝は平穏の象徴だった竪琴を歴代皇帝の眠る棺に残して大氷原へ進軍します。
そして七英雄を倒してしばらくした頃、かつての戦友が最終皇帝によく似た吟遊詩人を見掛けます。最終皇帝は、彼がイーリスの言った人物だと思いましたが、吟遊詩人は何故か最終皇帝の竪琴を持っていました。
竪琴をどこから持ち出したか問いただそうとしたとき、ずっと背を向けていた吟遊詩人が振り向き、素顔が映ります。
その顔は、最終皇帝の祖父・ジェラールのものでした。
いつの間にか吟遊詩人の姿は消え、竪琴は最終皇帝の手元に戻っていました。最終皇帝は先代やその仲間達に思いを馳せ、竪琴を奏でます。
引用では誤字があったり、ちょっと言葉選びが変な箇所があるのですが、吟遊詩人の正体は歴代皇帝の魂そのものだったという話。
これであれば、長生きできる理由も、歴代皇帝の見聞きしてきた内容も話せたりしますね。
ヴィクトールや、ゲオルグも幽霊として具現化してたりするくらいの世界ですから、あのジェラールが年代ジャンプであっさりこのまま退場…ではないのも胸熱な展開ですね。
ロマサガ2世界での神説
これも突拍子もない話ですが、ロマサガ2の世界での神という説もあるかなと。
ロマサガ1では神そのものが吟遊詩人の姿で各地を放浪していました。ただ、ロマサガ2では『神』に言及する話はほとんど出てきません。
ゲーム中に出てくると言えば火神、水神、地神、風神、冥神です。
各属性を象徴する神がいることを表すくらいですが、何か忘れています。そう、属性にはもう一つあります。『光属性』です。
ゲーム中、この光属性の恩寵だけが受けられないのです。ロマサガ1の詩人ハオラーンは太陽神エロールだったことを考えると同一人物なのかもしれません。
その証拠に詩人の胸の辺りに太陽を象徴するアクセサリーが!
この太陽を象徴するバッジは同じく太陽の力を宿している最終皇帝(男)しか付けていません。
もしかしたら、ロマサガ1と同様、光の神そのものが各地を放浪していて、皇帝を助けているのかもしれません。そうであれば、各地の人間たちや、異種族を見て回っているのも少し頷けますね。
詩人は何者なのか?まとめ
詩人の情報は数少なく、そんな中からだと考察というより、憶測になってしまう感じですが、まとめるとこんな感じです!
詩人に関してはロマサガ2を飛び越えて、他のロマサガシリーズまで入っての考察になるため、妄想が膨らみますね。
詩人にゲーム中会えないので、会えていたらもっと考察できたかもしれませんが、今回はこんな感じ!
皆さんは詩人とは何者だと思いますか?ぜひコメントで語ってくださいね!
ロマサガ2は他の記事も書いているので、ぜひご覧ください。
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